各キャンプには廉価で受診でき、薬をもらえるクリニックがあり、5歳以下の子どもが受けるべき予防接種も確実に実施されていました。クリニックは避難民と受け入れコミュニティ(もともとその場所に住んでいた)住民双方に開かれています。栄養センターでは母子の栄養管理を行っており、栄養不良と診断された場合には補給食(トウモロコシ・大豆の混合粉末)が与えられます。
ある程度生活が落ち着いたキャンプでは、コミュニティセンターで職業訓練をはじめとする様々な活動が行われていました。避難生活を送る女性、男性、若者が、ミシン(裁縫)や溶接の講習を受けたり、グループでの収入創出活動やグループ貯蓄を始めたりしています。それぞれの活動はまだ初歩的な段階にありましたが、キャンプ生活が長引くとすれば、これからますます必要が高まり、大切になってくる活動です。
「先の見えない」避難生活はそれだけで人々に大きなストレスを与え、そういった意味で避難民というのは最も脆弱な立場にある人たちだと言えます。外からの支援に依存しなければ生き延びることができない、というのは非常に厳しい状況です。が、彼らがいつか帰還できるその日まで、人道援助の現場では、刻々と変化する状況に柔軟に対応しつつ、彼らの必要に応えていくという地道な努力が続けられています。カリタスジャパンは引き続きこのプログラムを通してダルフールの人々を支援していきます。