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国際カリタスとは

国際カリタス(Caritas Internationalis)の現在の活動

国際カリタスは、ヨーロッパ、北米・カナダ、中央・南アメリカ(カリブ諸国)、アフリカ大陸、中近東および北アフリカ、アジア、大洋州の7地域に分かれて地域、各国に即した活動ができるよう会合を持っています。第一世界(資本主義陣営を中心とした西側諸国・日本も含まれる)の国々と発展途上国が協力し合う、両者混合で行われる会合もあります。
カトリック倫理を基盤にさまざまな研修会を開催して、難民救助スタッフの養成、国際的な人道基準が守られることを目指しています。
世界教会協議会(WCC)、国際赤十字とも協力して、対人地雷禁止、子ども兵士禁止、幼児虐待、胎児殺害、幼児殺害(大人の臓器移植のために幼児の臓器が求められ、そのために親が幼児を売ること)、路上で売春する移民女性の更正援助などの問題に取組んでいます。

最近会議で話し合う議題は、グローバル化の影響、女性問題、平和・和解への歩み、HIV/AIDS問題が多くなっています。また大きな課題となっているのは、国連難民高等弁務官事務所からの報告による「性差に基づく性的な暴力」(Sexual and gender-based violence=SGBV)に対する対応です。
とくに難民キャンプで強制的に妊娠させられた女性や、安易に実施されるレイプされた後の堕胎などに対して、これらのことに責任を負う軍隊とその政府への厳重な監視と処罰を要求しています。また犠牲となった女性が、安心して出産でき、また子どもを育てられるように、信仰教育も含めた援助を行っています。
今後の課題としては、世界の貧困、西欧の優越感の是正、暴力、正義と連帯、人種差別と女性差別などがあります。
国際カリタスでは提唱活動(advocacy)も行っています。キャンペーンやロビイングを通して、より大きな声を公に政治の場にもたらすよう努力しています。そのために出版物の配布、政治家との直接の面談も行っています。
開発と連帯のための国際委員会(Cooperation internationale pour le developpement et la Solidarite=CIDSE。ブリュッセルに本部を置くカトリックNGO団体)と協力して、貧しい国の対外債務の帳消しへの運動、子ども兵士禁止、難民とその家庭などの人身売買反対運動、聖地の平和樹立運動、イラク訪問などを行っています。国際機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連合同エイズ計画(UNAIDS)、世界保健機関(WHO)、ユネスコ、ユニセフ、国連食糧農業機関(FAO)、国連薬物統制犯罪防止事務所(ODCCP)などとも協力しています。
(カトペディア2004より)
     

Caritas Internationalisホームページより)





2007年6月にバチカンで開かれた「国際カリタス総会」において、今後4年間の国際カリタスの進むべき方向が最終メッセージとして発表された。


162所属団体からの参加者によるカリタスの第18回総会は、バチカンにおいて、「神の愛のあかし人、平和の構築者」であり続けることを誓いながら閉幕した。参加者は、3秒に一人の子どもが貧困のために命を失うこの世界を変革するという、今すぐ取り組まなければならない使命を果たすという「具体的な行動」に、イエス・キリストにおける「生きた信仰」を注ぎ込む新たな力を得て帰途についた。

教皇ベネディクト16世は、草の根におけるカリタスの奉仕に感謝して、参加者に次のように語った。「あなた方の連盟は単に教会の代表として活動しているだけではなく、まさしく教会の一部分であり、教会活動の様々なレベルで行われる恵みのやりとりに心から参加しているのです。」

「グローバリズムや人権侵害、不公平な社会構造といった、現代において世界が直面している最大の挑戦に対しては、人間のもっとも痛切な必要、すなわち、人間の尊厳や幸福をもたらし、そして究極的には永遠の救いをもたらすということをしっかりと捉えていない限りは、対峙することも乗り越えることも出来ません。」

「ポプロールム・プログレッシオ」の発布40周年、回勅「神は愛」、そして今総会におけるレナート・マルティノ枢機卿の演説などに促されて、参加者は地球規模の連帯を目指して、単に小道を切り開くのではなく、スーパーハイウェーを造ることで一致した。参加者は、出来る限り早くその目的を達成することを望んでいる。

カリタスは人道的援助や総合的人間開発、持続的平和の構築を、このプロジェクトの中心に据える。それはバラバラになった数々の働きなのではなく、一つのプログラムのそれぞれの部分としての働きであって、それが貧しい人たちが自らの人生を変革することを助けることになる。参加者は、このプログラムの実践において、一つのまとまった組織として行動することで、単独のカリタス団体の影響力を162倍にすることが可能だということを理解して帰途についた。一致と補完性は、対立する主張ではない。

私たちのこの野心的な計画を成し遂げるために、加盟団体は、調整と政策提言、コミュニケーションのための手段が整えられるように、ふさわしい資金提供をすることに同意した。カリタスの加盟団体は、継続する悲劇である貧困のスキャンダルに立ち向かう力として、その可能性を最大に引き出すために、ネットワークの方法を精鋭化させ続けることを希望する。

今、世界では30を超える戦争が引き起こされている。今、ダルフール、イラク、コロンビア、ウガンダ北部、スリランカ、コンゴ民主共和国、そしてそのほか紛争が存在する多くの地域で罪のない人たちが苦しんでいる。今、30億を超える人々が一日二ドル以下で生活している。今、4千万を超える人々が、HIV/AIDSと共に生きている。将来のために、2004年ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ女史は、カリタス加盟団体に対して、貧しい共同体が直面する気候変動による危機に対応するようにと求めた。マータイ女史によれば、カリタスは、草の根レベルにおいて貧しい人たちに力を与える事によって変革をもたらし、同時に世界的なレベルでCO2排出量削減を呼びかけるというユニークな位置にいるという。

総会は二つの世界的な出来事と時期を同じくした。聖地においては、イスラエルとアラブの6日戦争(第三次中東戦争)を人々はふり返った。カリタスは平和は可能であると宣言し、あらためて、占領の終結とあらゆる類の暴力の停止を求める。

ドイツのハイリゲンダムでは、過去の誓いにもかかわらず途上国への援助が減らされているという背景の中、G8のリーダーたちが会合を持った。カリタスは、あらためて、より良い援助を増加させることを求める。そのためにカリタスは、「Make Aid Work(援助を立て直せ)」という巨大なバナーをサンピエトロ広場で掲げた。この二つの大会は、それぞれの結末を有する。カリタスの参加者は、彼らの大会が約束を守るであろうことを知りつつ帰途についた。この地で私たちが決議した事柄は、貧しい人たちに持続した影響を持つだろう。もう一つの大会(サミット)は、十分な資金提供をもってその約束を守ることに失敗した。

カリタスはこれらの問題から目をそらすことはない。我々は発言を続けるだろう。200の国と地域で働き、6大陸から集まり、100を超える異なる言葉を話しているが、我々はバベルの塔ではない。「永遠の光は神ご自身である。太陽とそのほかの星を司る愛でもあるその光の前で(ダンテ「神曲」)」我々は声を一つにして、愛の武装をして、貧困のスキャンダルを終わらせることが出来ると宣言する。
(以上)
   
翻訳:カリタスジャパン

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