月間活動報告2025年11月

                                                   月間活動報告2025年11月号ができました。

 

現地視察

モーリタニア
大西洋に面したモーリタニアは、アフリカ各地から欧州を目指す移民が多く集まる国としても知られます。なかには収入を得るため薬物販売や売春容疑で逮捕され、刑務所に収容される者も多く、カリタスモーリタニアが行うその被収容者の人権と尊厳を守る活動をカリタスジャパンは支援しています。識字や技能訓練による社会復帰の準備や所内の環境や衛生状態改善の取り組み状況を10月に確認して参りました。カリタスジャパンは「すべての人の尊厳を守る」ための連携を深めています。

 

会議関係

カリタスジャパン委員会援助審査(10月1日)
国内一般案件2件、国内災害一般案件2件(東日本)、海外一般案件1件、が申請通り承認されました。

 

援助金交付先一覧(2025101日〜31日)

■国内案件
特定非営利活動法人女性ネットsaya-saya
「新カサ・ベルデ」における困難女性および子どもたちへの地域支援活動(新施設初期支援)
                                     1,500,000円
「女性支援新法」により公的な支援体制が多少は改革されたものの、公的シェルターでの生活は「管理が厳しく自由がない」等の理由で利用を好まない女性が多く、民間シェルターのニーズが高い現状です。今回の支援を通じ、困難を抱える女性の自立支援、および子どもたちの心の回復、居場所、学習、食事の提供のための円滑な運営環境を整えます。また、支援を受けた方々が支援する側になるなど、互いに助け合うケアの文化が育まれている環境づくりを推進しています。

 

任意団体なみとも
浪江町における子どもの居場所づくり事業                  1,253,837
東日本大震災と原発事故の影響を受ける浪江町の子どもたちが、家庭と学校以外に安心して過ごせる「もう一つの居場所」を提供します。気軽に立ち寄って、友達と過ごしたり、一人で静かに過ごしたりできる場所として駄菓子屋を運営し、希望者には勉強のサポートと、小さな「やってみたい」を自由に試せる場の提供をします。

 

一般社団法人カリタス南三陸
みちのくコミュニティ復興支援                       5,000,000円
東日本大震災後の南三陸町の復興支援として、一人ひとりへの寄り添いを続け、高齢化する被災者を取り巻く、孤立しがちな復興公営住宅等を中心とした、尊厳ある生活環境の再建を進めて行きます。地域の農業や漁業のボランティアを繋ぎ、自然体験を通して、包括的な里山コミュニティを再構築し、震災の記憶の風化が進む東北の沿岸部で、自然と調和した災害時にも平時にも助け合える支援の輪を広げます。

 

稲刈りと天日干しを体験する子ども©カリタスジャパン

 

一般社団法人sien sien west
令和6年能登半島地震災害民間ボランティアセンターおらっちゃ七尾運営事業
                                     300,000円

石川県七尾市では住家・非住家を含め約21,600棟を超える建物被害がある中、公的なボランティア窓口や、片付けの機会や方法が限られ復興が遅れています。本事業では、被災者一人一人の生活再建を支えるため、民間災害ボランティアセンターを運営し、軽トラックによる作業支援を拡充させます。