月間活動報告2017年8月号ができました。
出張授業(7月3日/東京)
宗教科の時間をいただき、聖心女子学院10年生(高校1年生)3クラスの皆さんにお話をさせていただきました。ウガンダの「持続的農業支援」を例に、カリタスジャパンの支援活動について紹介し、日本にいる自分が世界とどのようにつながっているかを考えていただく時間となりました。
啓発部会より
啓発部会では「子どもの権利と貧困」をテーマに、以下の日程でセミナーを行います。内容は、「さとにきたらええやん」の上映、講演会、分かち合いです。参加費は、いずれも無料。詳細は、カリタスジャパンのフェイズブックをご覧ください。ちらし、申込み用紙のダウンロードもできます。
- 大阪 2017年9月16日(土)10:00~15:30
会場:サクラファミリア/共催:大阪大司教区社会活動センターシナピス
- 札幌 2017年10月21日(土)10:00~15:30
会場:藤女子大学/共催:札幌教区カリタス家庭支援センター/後援:札幌教区カリタス
- 東京 2017年11月11日(土)14:00~18:30
会場:YMCA青少年センター/共催:SIGNIS JAPAN
援助金交付先一覧(2017年7月1〜31日)
国際カリタス緊急支援要請
- ネパール:地震復興支援2/3年目(EA16/17・CJ 028-17)
援助団体:カリタスネパール ¥34,266,000
2015年に発生したネパール大地震は、広範にわたり甚大な被害をもたらしました。カリタスネパールは緊急救援活動の後、水・衛生、家屋再建、生計手段回復、女性と子どもの保護に関する復興支援(3年間)を継続して実施中です。カリタスジャパンはこのたび2年目の援助金を送金しました。
- スリランカ:洪水・地滑り災害緊急支援(EA18/17・CJ 030-17)
援助団体:カリタススリランカ ¥1,142,200
5月のモンスーンによる豪雨で、南部から中央部の州において60万人以上が被災し、約200人が亡くなりました。カリタススリランカは食料、日用品、衛生用品、学用品などの支援を行います。
- ベネズエラ:母子栄養・保健緊急支援(EA19/17・CJ 031-17)
援助団体:カリタスベネズエラ ¥2,284,400
食料不足や医薬品の欠乏による医療崩壊など、ベネズエラの人道危機が深刻化しています。物資不足は世界最悪の極端な物価の高騰「ハイパーインフレ」を引き起こし、人口の82%が困窮しています。カリタスベネズエラは、最も支援を必要とする人々に対し、健康状態のモニタリングと、必要な栄養、医療の提供を行います。
- フィリピン:マラウィ市武装勢力占拠による自宅避難者緊急支援(EA19/17・CJ 032-17)
援助団体:カリタスフィリピン ¥1,302,200
5月23日、ミンダナオ島のマラウィ市で政府軍とISIS(イスラム国)系武装勢力が衝突し、14日間で174人の犠牲者、14万人以上の避難者を出しました。カリタスフィリピンは自宅避難の人々に、食料、日用品、衛生用品を提供します。
- 中央アフリカ:国内避難民支援および帰還支援(EA20/17・CJ 033-17)
援助団体:カリタス中央アフリカ ¥1,302,200
2013年以降の内戦後、民主的選挙による大統領誕生など、近年は明るい兆しも見えていた同国ですが、イスラム系反政府勢力対キリスト教系組織の対立再燃により治安が悪化し、大量の避難民を出しています。カリタス中央アフリカは他国のカリタスとともに、ニーズ調査や調整、衛生用品の配布、教区カリタスの能力強化などの活動を行います。
- ギリシャ:難民・移民、経済危機緊急支援フェーズ3(EA22/17・CJ 038-17)
援助団体:カリタスギリシャ ¥1,290,300
ギリシャでは現在も、戦火や貧困を逃れてきた約6万人の受け入れまたは通過希望者を抱えています。ギリシャ政府はこの現状に鑑み、長期的支援の提供へ方針転換しました。ギリシャ自身も経済危機に見舞われています。カリタスギリシャは食料や日用品、医療サービスの提供、キャンプの環境改善などの支援を行います。
海外援助
- シリア:国内避難民、難民支援(CJ 035-17)
援助団体:カリタスシリア ¥2,594,600
シリアの紛争は今年、7年目に入りました。500万人近くが難民としてヨーロッパなど国外へ避難した一方で、シリア国内でも推定650万人の人々が、空爆や悪化する治安から逃れ、厳しい避難生活を強いられています。イラクと国境を接する北東部のハサカ教区カリタスは、シリア人避難民、イラク人難民ともに対象として、医療サービス、衛生用品や学用品、暖房用灯油の支援を行います。
- パキスタン:植林キャンペーン(CJ 036-17)
援助団体:カリタスパキスタン ¥129,030
気候変動による自然災害の増加が著しい同国では25%の森林が必要とされています。脆弱性の高い人々が自然災害被災者となりより困難な状況に追い込まれている中、2016年12月からパキスタン全域を対象に始まった同キャンペーンは、2019年までに100万本の植林を目指しています。
- タイ:メコン地域での安全な移住と反人身取引プログラム(CJ 037-17)
援助団体:カリタスアジア ¥3,997,700
特にアジア地域においては、移住労働者の人権が守られず、人身取引の問題が深刻化しています。同課題に対して、単一国での取り組みでの解決に向かうには限界があるため、メコン川流域諸国が連携し、送出国、受入国の双方が力を合わせてケースワークに取り組み、各国の政策提言に活かしていくためのプログラムを支援しています。
国内援助
- 福岡教区:仮設住宅などにおける生活に必要な家電・備品配布事業(CJ 17-023)
援助団体:くまもと災害ボランティア団体ネットワーク(KVOAD) ¥2,007,700
熊本地震仮設住宅避難者への家電・備品配布6月分の支援額です。
- 高松教区:えひめダルク開設事業(CJ 17-021)
援助団体:えひめダルク ¥1,000,000
愛媛県にはダルク(薬物依存症回復施設)がありませんでした。しかしその必要性は高まっており、行政、医療、司法関係者がえひめダルク支援会を結成し、えひめダルク設立を計画しています。カリタスジャパンは、設立に必要な資金の一部を支援します。