カリタスジャパンでは、「We are Caritas」をテーマに、新型コロナウイルスの影響で、生活に困窮している方々のために、複数の団体を通じて支援を行っています(10月末日時点で35の団体を支援中)。
このたび、コロナ禍で困窮する人々と共に歩むために「新型コロナ 第3回支援報告会」を下記の要領で実施いたします。今回のテーマは「コロナ禍と女性」です。
*Caritasとはラテン語で「愛(隣人愛)」を意味しています。
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世界的にも共通していますが、コロナウイルス感染症による影響は女性により大きく出ていると言われています。日本でもステイホームの影響でDV被害が増えているほか、コロナによる解雇や雇い止めに遭った人の数は女性非正規労働者が最も多くなっています。7月以降女性の自殺率が急増していることも女性の苦境を表していると言えるかもしれません。
今回は、DV等の被害に遭った女性のためのシェルターや生きづらさを抱える女性の居場所づくりを行っている「くにたち夢ファーム」と女性からの労働相談ダイヤルを開設し、電話相談に応じている「はたらく女性の全国センター」による活動報告から、コロナ禍における女性の現実についてご報告いただきます。
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カリタスジャパン We are Caritas!第3回コロナ支援報告会
日 時:2020年12月19日(土)14:00-15:30(予定)
場 所:ズーム開催
テーマ:コロナ禍と女性
参加費:無料
報告団体
くにたち夢ファームJikka(遠藤良子さん)
はたらく女性の全国センター(佐崎和子さん)
※コーディネーター カリタスジャパン委員(飯島裕子)
【お申込みフォーム】
※申込締切 2020年12月16日(水)
【お問い合わせ先】
℡03-5632-4439 またはemail: info©caritas.jp (©をアットマークに変更して下さい)
報告会を終えて
12月19日(土)14時から、「コロナ禍と女性」というテーマで、新型コロナ対策支援の第3回目となるオンライン報告会を行いました。参加者は41名で、報告者はカリタスジャパンが支援している、くにたち夢ファームJikkaから遠藤様、はたらく女性の全国センターから佐崎様をお招きし、それぞれの活動をご報告いただきました。おふたりの話から、コロナ禍で非正規雇用の女性たちが多く解雇されていること、自粛生活のストレスからのDVの増加、あるいは休校や在宅勤務で家に居続ける家族の世話のために働きに行けない女性の増加、などの現状が伝えられ、結果として家庭においても、社会においても女性への負担が急増していることが明らかになりました。それぞれの団体への相談件数も通常の5倍ほどに増えているにもかかわらず、そうした女性たちを支援する包括的な法律・制度の不足などの課題も挙げられました。
女性を取り巻く状況がコロナ禍でより厳しいものになっています。平時から虐げられている人がより多くのネガティブインパクト(マイナスの影響)を受けていることが今回の報告でも伝えられ、日本における女性の権利、歪んだ社会構造などの潜在的な課題が露呈したといえるのではないでしょうか。
カリタスジャパンでは、「すべてのいのちを守るため」に、より弱い立場に置かれた方々への支援を積極的に続けて参ります。ご報告いただいた遠藤様、佐崎様、そしてご参加下さいました皆様、ありがとうございました。