債務を希望に変えよう(TURN DEBT into HOPE)キャンペーン

キャンペーンについて

国際カリタスは、債務を希望に変えよう(TURN DEBT into HOPE)キャンペーンを行っています。(2024年12月23日~2025年1月6日)

このキャンペーンは、教皇フランシスコの2025聖年の呼びかけ応えて行うもので、持続不可能な債務に苦しむ国や地域社会尊厳と希望を取り戻すために不可欠な一歩として、債務の公正と制度改革を提唱しています。

世界の債務の多くは富裕国によるものですが、持続不可能なほど高い金利の国際的な債務を負う発展途上国は、インフレの上昇、不公平な融資、コロナ禍などの経済ショックによって資源が枯渇し、国民と未来に投資できなくなっています。また、この不均衡は、経済だけでなく社会で最も弱い立場にある人々にも影響を及ぼし、医療や子どもたちの教育を放棄せざるを得なくなっています。そして多くの発展途上国で債務返済は、深刻化する気候危機への対処に使用できる資源を消費するものとなり、気候変動対策をますます手の届かないものにしています。

国際カリタス総裁 菊地枢機卿

「債務は単なる経済的負担ではなく道徳的危機です。聖年の伝統は私たちに、思いやりを持って行動し、負債に苦しむ人々に希望を取り戻すよう求めています。聖年を迎えるにあたり、私たちは債務を正義と再生の機会に変えなければなりません。」

 新たな希望をもたらすために、カトリック教会の価値観に沿って求める3つのこと          

  • 不公正で継続不可能な債務の免除・是正
  • 国際機関による不正義を伴わない資金繰りの仕組みづくり
  • 債務発生の根本的原因をなくし、人々と地球を優先するような世界金融システムの改革

 

国際カリタスは皆さんに、深刻な債務を背負う国や地域の人々とともに、次の行動を通して変化の担い手になるよう呼びかけています。

  1. 債務正義を推進するための請願書への署名
    署名はこちらから
    (英語サイト   必要に応じブラウザ翻訳などをご利用ください)
  2. 光といのち、そして希望を広める「光のリレー」の実施
  3. 自国政府に対するアドボカシーレターの送付

 

キャンペーンの祈り

対外債務への取組みにおける知恵と正義のための祈り

 

愛に満ち、いつくしみ深い神よ、
貧困と債務に苦しむ人々を縛る不正義に対して、
わたしたちが行動する力を持ち、責任を担っていることに、気づかせてください。

このような状況を存続させる構造に挑む勇気を、
そして、すべての人がその可能性を十分に発揮できる世界を目指して、
たゆまず働く力をお与えください。

あなたのいつくしみと正義によって、わたしたちの心を奮い立たせてください。
希望の担い手、変革の働き手として、わたしたちを力づけてください。
ともに、正義と公平に根ざした解決策を見いだすことができますように。

虐げられた人々に希望をもたらす経済システムを築き、すべての国が債務という鎖から解き放たれ、
持続可能な発展の道を歩めるよう、導いてください。

わたしたちの力を合わせれば貧困を克服できるという確信のもと、
あなたの平和の道具となることができますように。

アーメン。

– チャールズ・チルフヤ神父 SJ(ザンビア)

 

祈りのダウンロードはこちらから

Preyer for wisdom and justice in adressing external debt is available for downroad here.

 

 

債務危機に関する重要な10の事実
  1. 現在の債務危機は世界的なものである
  2. 債務危機は開発を脅かす
  3. 債務コストは必要不可欠な支出を上回る
  4. 医療や教育より債務
  5. 先進国が債務増加に拍車
  6. 借入コストは不当で持続不可能
  7. 借金は増加の一途
  8. 債務が気候変動対策の妨げに
  9. 債務は国際金融システムにおける不平等を助長する
  10. 化石燃料補助金と気候変動資金

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