月間活動報告2017年10月号ができました。
「排除ZEROキャペーン」始まりました!
9月27日、教皇フランシスコの一般謁見演説での呼びかけにより、「移住者・難民」とテーマとした国際カリタスの2年間のキャンペーンが始まりました。日本では、「排除ZEROキャンペーン〜国籍をこえて人びとが出会うために〜」としてカリタスジャパンと日本カトリック難民移住移動者委員会との共同で実施します。
キャペーンへの参加方法などについては、カリタスジャパンのウェブサイト、ニュースレターなどでお知らせしていきます。
教皇は「大きく両手を広げて移住者と難民の兄弟姉妹を歓迎しましょう」と呼びかけました。私たちも期間中、積極的な「国籍を越えた出会い」をしていきましょう!
〈キャンペーン募金〉を受け付けます
期間中、「移住者・難民のため」の募金受付を行います。いただいた募金は、海外のカリタスおよび国内の諸団体が実施する、移住者・難民のための支援活動、啓発活動に使わせていただきます。
- 郵便振替番号 00170-5-95979
- 加入者名 宗教法人カトリック中央協議会カリタスジャパン
- 通信欄に「キャンペーン募金」とお書きください。
アフリカ視察(9月7〜24日)
ウガンダでは、カリタスウガンダを実施パートナーとして、2015年より有機農業を推進しながら気候変動対策に働きかけるプログラムに取り組んでいます。
今年は、計画の3/3年目にあたるため、プログラムの振り返りと今後の方向性を一緒に考えていくために、現地を視察しました。
対象としているウガンダ西部3地域(カバレ、フォートポータル、ンバララ)では、これまでのプログラムへ参加した住民が集まり、「寸劇」や「歌」などでこれまでの自分たちを振り返る時間を持ち、チームと一緒に成果や課題を話し合いました。
プログラム開始時には「カリタス」の存在を全く知らなかった住民たちも今では、すっかり「自分たちはカリタスだ」と活き活きと自己表現しています。
コミュニティ全体が底上げされていくことにより、これまでは全くできなかった「行政計画や予算への参画」が実現され、政府の支援へとつながり始めています。
また、ウガンダ視察後には、西アフリカのセネガルで開催されたカリタスアフリカのパートナー会議に出席し、アフリカ圏のパートナーシップ発掘のため、情報収集と関係構築を行いました。
これらの時間が、今後、より顔の見える「真のパートナーシップ」につながっていくことと思います。
啓発部会より
9月16日、サクラファミリア(梅田)にてセミナーを実施しました。映画「さとにきたらええやん」上映後、舞台となった「こどもの里」の荘保共子さんのお話を伺い、映画の感想や身近な貧困問題について分かち合いを行いました(参加者60名)。
引き続き、以下の日程でセミナーを行います。参加費は、いずれも無料。詳細は、こちらをご覧ください。
- 札幌 2017年10月21日(土)10:00~15:30
会場:藤女子大学
共催:札幌教区カリタス家庭支援センター
後援:札幌教区カリタス
- 東京 2017年11月11日(土)14:00~18:30
会場:YMCA青少年センター
共催:SIGNIS JAPAN
援助金交付先一覧(2017年9月1〜30日)
国際カリタス緊急支援要請
- レバノン:シリア人、イラク難民、受け入れコミュニティのレバノン人支援(EA23/17・CJ 039-17)
援助団体:カリタスレバノン ¥1,116,800
長期化するレバノンの難民危機。この5年間、推定150万人のシリアをはじめとする難民人口が、同国人口の4分の1を占めています。難民の貧困が深刻化する一方、レバノンの受け入れコミュニティも疲弊しています。カリタスレバノンは中長期的な視点で、基本的ニーズ支援に加え、生計支援、難民と受け入れコミュニティの共存促進支援を行います。
- スーダン:ヌバ山地緊紛争避難民急支援フェーズ7(EA24/17・CJ 040-17)
援助団体:カリタスアイルランド ¥1,116,800
2011年より南コルドファン州は、スーダン政府とスーダン人民解放運動北部(SPLM-N)の内戦状態にあります。この人道危機によりヌバ山地では、多くの人々が命を落とした他、100万人以上が家を失い、食料や保健、教育など基本的ニーズに事欠いています。カリタスは引き続き、これらの紛争被災者の人々に全般的な人道支援を行います。
- インド:北東部被災者支援(EA25/17・CJ 041-17)
援助団体:カリタスインド ¥1,116,800
カリタスインドは、北東部で起きた洪水で被災したコミュニティ対して、水や衛生設備へのアクセス、住宅の再建、生計、心のケアの支援を行います。
- バングラデシュ:北部洪水災害緊急支援(EA28/17・CJ 044-17)
援助団体:カリタスバングラデシュ ¥2,233,600
8月のモンスーンの大雨による河川氾濫で、同国北部では594万人が被災しました。被害を受けるのは低地のエリアで、そこには貧しい人々が密集して住んでいます。カリタスバングラデシュは、被災した人々の当面の生活支援、住宅再建支援を行います。
海外援助
- ミャンマー:安全な移住労働と人身売買防止対策(CJ 045-17)
援助団体:カリタスミャンマー ¥3,362,573
同国では、リスクの高い移住労働問題が深刻化しているため、コミュニティ啓発を中心とした活動により、それらのリスクを回避できるような活動に取り組んでいます。また、移住労働先で被害に遭った帰還者へのケアなどのケースワークも今後進め、これらの活動をもとに、政策提言へつなげていくことを目指しています。
- インド:年間一括援助2017/18(CJ 046-17)
援助団体:カリタスインド ¥5,584,000
カリタスインドは、少数民族やダリット(被抑圧層)などカースト制度外で尊厳を奪われ、貧しい生活を余儀なくされている人々、特に女性が権利を回復し、家族や地域の生活向上に主体的に関わって経済的に自立していくことをめざしています。「年間一括援助」を通じて教区カリタスや現地団体が実施するプロジェクトを支援します。
国内援助
- 福岡教区:仮設住宅などにおける生活に必要な家電・備品配布事業(CJ 17-031)
援助団体:全国災害ボランティア支援団体ネットワーク ¥733,780
熊本地震仮設住宅避難者への家電・備品配布9月配布分の支援額です。