カンボジア視察報告

2018年1月21日〜26日まで、カリタスカンボジアが運営する2カ所のユース職業訓練センターへの視察を実施しました。

近年カンボジアでは、NGOの経営する「ソーシャルビジネス系飲食店」が多く、カトリック教会も司教運営型や修道会運営型のソーシャルビジネスが存在し、それらの飲食店や工場は、若者たちの雇用の機会を拡大しています。カリタスカンボジアも、そのようなソーシャルビジネスベースのスーパーを経営し、自己資金を調達しながら、プログラム持続性を高めるために努めています。

今回の視察では、カリタスカンボジア運営の2か所のユース職業訓練/教育センターを訪ね、センター生の経験を聞いたり、雇用先を訪ねました。

特にバッタンバンセンターでは、人身取引被害を受け心身ともにリハビリテーションが必要とされているセンター生や移住労働先で過酷な経験をした帰還者も含まれています。1年間のコース実習後、センター生はインターンシップ制度を経て、8割以上が雇用へとつながり、その多くは現在、社会現場で日々学びながら、活き活きと働いています。

「ここで一緒に学んだ仲間たちが、学んだ技術と同様に、とても素晴らしい宝となっている」と話すセンター生。これらのセンターは、貧困世帯出身で雇用につながりにくかった若者にとって、「雇用の機会へとつなぐ」だけでなく「これからの道を照らす希望へとつなぐ」役割を担っています。