月間活動報告2019年10月分ができました。
カリタスエチオピアパートナー会議(9月23~24日/アディスアベバ)
全国13教区から担当者が集まる年次総会に参加しました。今年のテーマは「エチオピアにおける平和共存のためにカトリック教会ができること」。同国はエチオピア正教とイスラム教が大多数を占め、カトリックは1%以下と少数派ですが、カリタスは地域に根付いた活動を通して人々との信頼関係を築き上げており、平和構築のためにできる貢献は大きいようでした。
●パートナー事業
カリタスジャパンは本年よりカリタスエチオピアとのパートナー事業を始めました。慢性的な水不足と食糧難に苦しむ地域での、水へのアクセスと生活向上支援です。給水設備設置、衛生啓発、自然環境保全、収入創出活動を行っています。
会期中に担当者より事業の中間報告も受け、「この支援により、単に水を手に入れるだけでなく、生活全般に関して人々の考え方自体ががらりと変わった」という目に見えない効果もあったことが分かりました。
排除ZEROキャンペーン
●第4回国際フェスタ
(静岡県:浜松教会/9月22日)
横浜教区国際フェスタが浜松教会を会場に開催されました。静岡西部での開催は初めてです。
海外からの移住者が多い地域でしたので、お天気にも恵まれ、約800人が参加しました。
カリタスジャパンも出展して、排除ZEROキャンペーンのTシャツを頒布しました。
●リレー写真展
(新潟教区、大分教区:8月20日~9月20日)
8月20日から9月20日の期間、新潟教区と大分教区で写真展が開催され、この2教区を以て、全16教区をつなぐリレー写真展が終了となります。
新潟教区では、3県で10教会、3つのカトリック学校、1つのカトリック施設、そして秋田地区の十字架祭りでも展示されました。
また大分教区では、2県16教会、3つのカトリック高校で展示されました。
小教区、学校、施設等で写真展を開催したいと思っているグループや団体の方は、事務局までお問合せ下さい。写真などは無料で貸し出すことが可能です。
援助金交付先一覧(2019年9月1日〜30日)
国際カリタス緊急支援要請
1.マリ:部族間紛争による避難者支援(EA17/19 ・CJ REF 035-19)
援助団体:カリタスマリ ¥593,750
2012年にイスラム過激派とマリ軍が引き起こした紛争で、多くの人が国外退避を余儀なくされました。カリタスマリでは、避難者に対し、食糧、医療や寝具などを提供しています。
2.ウガンダ:難民・受け入れ住民の生計手段・回復力強化支援(EA18/19・CJ REF 036-19)
援助団体:カリタスウガンダ ¥593,750
ウガンダには100万人を超える難民が今もいます。
彼らの多くが餓死するラインの1.9ドルの一日の生活費を大幅に下回っています。カリタスウガンダでは、彼ら自身で持続可能な食糧生産の方法、効率的な農業ツールの構築を伝授するサポートをしています。
3.パキスタン:洪水災害緊急支援(EA21/19・CJ REF039-19)
援助団体:カリタスパキスタン ¥590,500
パキスタンでは、断続的に、かつ長期にわたり洪水が起こり続けており、いつ止むか分からない状況です。
カリタスパキスタンでは、特に被害の大きかった約4,000世帯に対し、食糧、水、衛生品やシェルターを提供しています。
4.コンゴ:エボラ出血熱に対するコミュニティー動員支援(EA22/19・CJ REF040-19)
援助団体:カリタスコンゴ ¥540,550
コンゴにおけるエボラ出血熱は再度2018年から深刻化し、累計の死者は1,600人に達しています。
カリタスコンゴでは、医療従事者、提供者による特別委員会を結成し、司祭牧師たちと一丸となってこの大きな問題解決に取り組んでいます。
5.インド:洪水災害支援(EA23/19・CJ REF044-19)
援助団体:カリタスインド ¥539,850
2018年にケララ州で発生した大規模洪水により842名が死亡。いまなお多くの人が汚染された水の中で生活を余儀なくされています。カリタスインドでは家の再建、安全な飲料水の確保のための工事、子供たちの災害のトラウマへの心のケアを行っています。
6.ナイジェリア:ボコ・ハラム緊急支援 (EA24/19・CJ REF045-19)
援助団体:カリタスナイジェリア ¥590,500
武装勢力ボコ・ハラムにより、多くの残虐な殺戮が行われ、約1,000万もの人が避難を余儀なくされ、シェルターを必要としています。カリタスナイジェリアでは、彼らにシェルター、水、食糧、衛生品などの提供を行っています。
海外援助
1.ミャンマー:人身売買防止と連携した生活生計パイロット事業(CJ 042-19)
援助団体:ペコン教区カリタス ¥1,622,298
ミャンマーでは貧困が原因で出稼ぎ労働をせざるを得ず、その過程で搾取や人身取引の被害に遭う若者が少なくありません。農業や小規模起業の支援を通して、地元での収入創出手段を獲得し、そのリスクを軽減します。
2.インド:年間一括援助(Year3・CJ REF043-19)
援助団体:カリタスインド ¥5,398,500
カリタスジャパンはカリタスインドと年間一括援助契約を結び、インドの東北地域の被差別カーストの人々や女性の自立、人権や尊厳を回復する支援を継続して行っています。
国内援助
1.札幌教区:北海道胆振東部地震北海道への物資支援事業(CJ REF19-026)
援助団体:全国災害ボランティア支援団体ネットワーク ¥2,893,763
昨年9月に発生した地震の被災者は、仮設住宅に移り避難生活をおくっています。これからの冬の寒さにそなえて、暖房器具などの物資を地元の団体と協力して支援します。
2.福岡教区:仮設住宅などにおける生活に必要な家電・備品配布事業 8月分(CJ REF 19-027)
援助団体:熊本災害ボランティアネットワーク ¥1,159,136
熊本地震で家を失い、仮設住宅や見なし仮設で生活している方々への物資の支援を、地元の団体と協力しながら、継続して行っています。