月間活動報告2024年9月

月間活動報告9月号ができました

 

援助金交付先一覧 (2024年8月1日〜31日)

■海外援助
カリタス中央アフリカ
スーダン難民社会統合プロジェクト             4,856,864円
昨年4月に発生したスーダン国内の軍事衝突は、周辺7か国に多くの難民を流出させながら、未だ情勢の回復の見込みがありません。中央アフリカの難民キャンプに身を寄せるスーダン難民の中には、帰還せずに同国定住を希望する人々も出始めたことから、農地を分与し、農業を中心として生計を維持し、社会の一員として尊厳をもって生活することを支援します。

 カリタスモンゴル
組織運営財政支援                     1,480,400円
カリタスジャパンは、その責務としてアジア地域内のカリタス設立を支援しており、カリタスモンゴルに対しても2007年以降断続的に管理費の支援を行ってきました。今年は管理部門スタッフ6人の給与の一部を支援します。

カリタスモンゴル
デイケアセンター                     5,181,400円
ウランバートル市郊外に定住を始めた遊牧民が勤め先で働く間、その子どもを預かるデイケアセンターを運営しています。センターではこれまでの就学前の預かり保育に加え、現在では就学期児童のための学童保育とその両親の育児指導も行っています。

デイケアセンターにおける母親教室の開催©カリタスモンゴル

カリタスザンビア
食料支援を通じた干ばつ被害対応              816,800円
今年1月から4月にかけて深刻な干ばつに見舞われたザンビアでは、2月に非常事態を宣言し、軍を動員した農作業の推進、トウモロコシの新規輸出禁止を行い、対外債務返済の延期を求めました。社会的に弱いとされる女性や子ども、障害者を中心とする100万人以上に影響が出るとみられ、最も脆弱な1000人を対象に食糧支援を行います。

カリタスマリ/カリタスブルキナファソ/カリタスニジェール
サヘル中部(リプタコ・グルマ地域)の複合的危機対応         4,862,700円
                                                                                                         (各カリタス 1,620,900円)
マリ、ブルキナファソ、ニジェール3か国の国境地帯には各国から社会的に弱い立場の人々が追いやられ、貧困が集中しています。そこで、3か国のカリタスは共同して、食糧給付、初等教育実施、農産加工などによる生計向上、食と栄養支援、平和構築活動を行います。

カリタスカザフスタン
カザフスタン西部洪水対応                 1,480,400円
3月に発生したカザフスタン北部と西部の洪水被害により、12万人近くが避難を余儀なくされました。同国政府は全国17州のうち10州の非常事態を宣言しました。カリタスカザフスタンは、西部アティラウ州にて、公共施設などに身を寄せている人々に必要物資の配給を行っています。

CAFOD
国際カリタス/ACTアライアンス共同スーダン事業          1,633,600円
昨年4月に発生したスーダン国内の軍事衝突は周辺国に多くの難民を流出させましたが、スーダン国内に留まった人々には、干ばつによる飢餓が急速に進行しています。その中でカトリックである国際カリタスとプロテスタント系援助団体が協調して人道支援を行うこととし、国内避難民に対する現金給付、水道やトイレの新設・改修、衛生教育の支援を行っています。

カリタスハイチ
武装集団の暴力から逃れた国内避難民への支援        1,471,500円
今年2月以来、南部5県において武装集団の暴力により約半数の市民が国内避難民となっています。そのため、カリタスハイチでは現金あるいは食糧の給付、衛生キットの給付、教育や心理社会的サポートを実施します。

カリタスアンティル
グレナダにおけるハリケーン・ベリル被害からの復旧      1,225,200円
今年7月に発生したハリケーン・ベリルは、中南米のグレナダに上陸し、特にカリアク島とプティト・マルティニーク島に壊滅的な被害を与えました。避難先となるべき学校や教会も損傷し、避難者全員を収容することが不可能になっていることから、被災した住宅の修復費用とトラウマ治療への支援を行っています。

■国内援助
蕗(ふき)の会(東京教区)
資源回収車の購入                      2,000,000円
障がいがある人もない人もともに手を取り合い、生きる社会を目指し、生活介助事業、就労支援事業、リサイクル事業に取り組む活動を支えるため、資源回収車購入費の一部を支援しました。

みんなのサポートセンター(大分教区)
「ふれ愛館(仮称)」新館における修繕費           1,948,967円
貧困家庭および独居高齢者などを対象としたコニュニティ食堂活動、困りごとへの対応、社会復帰プログラムの一環でもある「みこころ農園」活動などに取り組み、地域の方々の困難に寄り添う活動です。支援を必要とする方々の増加に伴う新施設開設のため、家屋修繕費を支援しました。

カリタス南相馬(仙台教区)
東日本大震災福島県南相馬市周辺における被災・避難者・困窮者支援   1,286,901円
東日本大震災の原発事故による放射能汚染、帰還困難区域が今も存在する福島県の沿岸部被災地では、家族が分断され、過疎化が著しい状況があります。そこで、高齢者の孤独死を防ぎ、被災地域のコミュニティを再生して地域活性化を促し、震災や原発事故の記憶を若い世代にも伝え、教訓を風化させないように情報発信を行います。


震災の記憶を風化させない伝承ツアーの現地案内
©カリタス南相馬

きらきら星ネット(東京教区)
福島原発事故避難者・帰還者のくらしとコミュニティを支える交流・
生活支援事業                            1,830,600円
福島原発事故の避難者は故郷を離れて13年が経ち、その間に交流の場の減少やつながりの希薄化などから孤立したり、自分たちの経験や悩みを語る機会がなくなったりしたことで、社会からの疎外感、見捨てられたという思いをもっていることも多いのが現状です。そこで避難者同士のつながりの再生、コミュニティの再構築を行います。