国際カリタスは、債務を希望に変えよう(TURN DEBT into HOPE)キャンペーンを開始しました。
このキャンペーンは、教皇フランシスコの2025聖年の呼びかけに応えて行うもので、持続不可能な債務に苦しむ国や地域社会に新たな希望をもたらすために、債務の正義と変革的な金融改革を提唱しています。
世界の債務の多くは富裕国によるものですが、返済不可能なほど高い金利の国際的な債務を負う発展途上国は、その成長を阻害され、インフレの上昇、不公平な融資、コロナ禍などの経済ショックによって資源がさらに枯渇し、国民と未来に投資できなくなっています。また、この不均衡は、経済だけでなく社会で最も弱い立場にある人々にも影響を及ぼし、医療や子どもたちの教育を放棄せざるを得なくなっています。そして多くの発展途上国で債務返済は、深刻化する気候危機への対処に使用できる資源を消費するものとなり、気候変動対策をますます手の届かないものにしています。
国際カリタス総裁 菊地枢機卿
「債務は単なる経済的負担ではなく道徳的危機です。聖年の伝統は私たちに、思いやりを持って行動し、負債に苦しむ人々に希望を取り戻すよう求めています。聖年を迎えるにあたり、私たちは債務を正義と再生の機会に変えなければなりません。」
国際カリタスは、このキャンペーンにあたり次のことを呼びかけています。
- 債務正義を推進するための請願書への署名 「請願書」はこちらから(英語サイト)
- 光のリレー 「光のリレー」(Youtube)
- 自国政府に対するアドボカシーレターの送付
カリタスジャパンはこのキャンペーンに賛同し、皆さんとともに学びながらこの呼びかけに応えて歩んでいきます。具体的な取組みについては、カリタスジャパンのウェブサイトなどでお知らせいたします。