ミャンマー視察報告

2018年2月11日〜22日まで、カリタスミャンマーによる人身取引対策/安全な移住労働支援プログラムの現地視察を実施しました。

このたびの視察では、活動地であるペコン教区、パテイン教区を訪ね、日々この活動に取り組むボランティアメンバーとの意見交換や、移住労働先から帰国してきた帰還者の声を聴き、カリタスミャンマーの現地チームとともに今後に向けての学びを振り返りました。

このプログラムを通じて、ボランティアグループの中でも若者グループの活躍が期待されており、活動期間が2年目を超えるコミュニティに関しては、とても心強いリーダーが生まれていました。

ペコン教区の南部地域はカトリック人口の割合が大きいこともあり、小教区信徒の方々との連携も活発です。今回訪ねたコミュニティの一つ、ルウェ・イェン・ミンガラールでは、マレーシアから帰国してきたベネディクトさん(26歳)がリーダーに選ばれました。

「自分は移住労働先で苦しい体験をした。同じことを村の人々に繰り返してもらいたくないから、正しい情報を伝え、リスクに働きかけていきたい」と話してくれました。

また今回の視察では、現在カリタスジャパンと日本カトリック難民移住移動者委員会(J‐CaRM)が共同で呼びかけている「排除ZEROキャンペーン」の一環として、日本の移住労働者の情報を送り出し国へどう伝えていけるかを模索するため、現地のニーズを探り、日本で働く移住労働者にとってのリスク管理情報を伝えていくための調査も実施しました。