月間活動報告2018年12月号ができました。
啓発部会
第6回日韓カトリック自殺対策合同企画(11月21日~24日/京都府各所)
毎年日本と韓国で交互に実施される自殺対策関連の情報交流は今年で6年目を迎えました。今年は、韓国より11名の視察団(韓国司教協議会社会福祉担当1名、カリタスソウルより3名、ソウル市内の社会福祉館長6名)が来日し、2日間の視察と第6回日韓カトリック自殺対策シンポジウムを正義と平和全国集会名古屋大会の分科会として開催。21日にAJU自立の家、22日には京都府自殺ストップセンター、京都自殺・自死相談センターSottoを視察しました。
第40回正義と平和全国集会名古屋大会 第8分科会(11月24日/名古屋市 布池教会)
同分科会「排除のない社会を目指して-日韓の自殺・自死への取り組みから」参加者約70名。菊地功大司教(カリタスジャパン責任司教)より、日韓の自殺対策の取り組みを紹介後、ジョン・ソン・ファン師(韓国司教協議会社会福祉担当)、ソン・エ・ギョン修道女(カリタスソウルOBOS自殺防止センター長)、佐々木久長氏(秋田大学大学院准教授)の3名が、それぞれの現場から発題され、自殺対策とは誰一人として排除されない社会の構築を目指すことであるという共通の示唆を得ることができました。
排除ZEROキャンペーン
第40回正義と平和全国集会名古屋大会 第9分科会(11月24日/名古屋市 布池教会)
カリタスジャパンとカトリック難民移住移動者委員会の共催で分科会を開催しました。テーマは「排除ZEROキャンペーン 国籍をこえて人びとが出会うために」菊地大司教の基調講演、名古屋教区在住の難民や移住者の方々からの報告、移住者出身国の教会独特の典礼と祝祭の紹介もありました。
●カリタスアジア主催 Share the journeyキャンペーン啓発研修(11月28日~12月1日/タイ)
カリタスアジアが東北タイで実施する上記研修プログラムへ参加しました。カリタスタイはカリタスアジアが調整している「メコン川流域諸国とのネットワーク」を活用し、各国の国境沿いに焦点をあてながら、「人身売買対策」へと全力で取り組んでいます。
各国に教会ネットワークがあるというカトリック教会の強みを活かし、タイ政府と連携体制を強化させて、多くの変化を社会へもたらしながら、人身売買撲滅への目標へ向かい働きかけています。
また、11月30日にタイ・ラオス国境の町ノンカイで実施された「チカラの響き(Sound of Power)」という同キャンペーンイベントでは、地元の若者を中心とした3,000名以上が参加し、高校生の吹奏楽に合わせて約45分のマーチ(キャンペーンウォーク)が実施され、同キャンペーンへの参加が表明されました。この地区は、人身売買リスクの高い移住労働者が多く、同イベントは多くの市民にとって啓発される機会となったようです。
タイの取り組みを学びながら、カリタスネットワークから参加した20カ国のメンバーが各国の取り組みを共有し、研修での学びを今後の活動へと活かされていくことが期待されています。
各地の取り組み
●清泉祭 チャリティーバザー(10月27日~28日/東京都 清泉女子大学)
カリタスジャパンのポスター等を掲示し、約1,000人の方々に来場いただき、バザーの収益の一部をご寄付下さいました。
●聖医祭 チャリティーバザー(11月22日~23日/神奈川県 聖マリアンナ医科大学)
カリタスジャパンのポスター等を掲示し、バザーの収益をご寄付下さいました。
援助金交付先一覧(2018年11月1日〜30日)
国際カリタス緊急支援要請
1.パキスタン:干ばつ緊急支援 (EA28/18・CJ051-18)
援助団体:カリタスパキスタン ¥645,300
パキスタンはここ数年全国的に少雨による干ばつに見舞われており、食糧危機や栄養不足が深刻な問題となっています。現地カリタスは、食料、衛生用品、蚊帳などの日用品の配布、医療支援、家畜の提供を行います。
2.インドネシア:スラウェシ島地震・津波緊急・復興支援(EA 27/18・CJ052-18)
援助団体:カリタスインドネシア ¥646,350
9月28日中央スラウェシ州でマグニチュード7.5の地震と津波が発生、町は壊滅状態となり、2千人以上が亡くなりました。現地カリタスは物資の提供、および今後の被災に備えコミュニティの回復力を高める支援を行います。
国内援助
1.福岡教区:仮設住宅などにおける生活に必要な家電・備品配布事業(CJ 18-032)
援助団体:全国災害ボランティア支援団体ネットワーク ¥167,800
熊本地震仮設住宅避難者への家電・備品配布2018年10月分の支援額です。