月間活動報告2019年6月

月間活動報告2019年6月分ができました。

第21回国際カリタス総会(ローマ/5月23日~28日)

4年に一度の国際カリタス総会が23日~28日ローマ郊外のホテルで、152カ国から423人が参加して開催されました。総会のテーマは”One human family, one common home”。今後4年間の活動方針が採択され、総裁にはタグレ枢機卿が再選されました。日本からは、菊地功大司教をはじめ、カリタスジャパンの秘書2名、事務局長が参加しました。

排除ZEROキャンペーン

●日本カトリック難民移住移動者委員会 東京管区セミナー(横浜:鹿島田教会/525日)

参加者全員でのリーチアウトフォト

カリタスジャパンとカトリック難民移住移動者委員会の共催で勉強会を実施しました。「日本に辿り着いた難民たち」~日本における難民認定制度と入管収容施設の現状~というテーマでした。

入管施設にて直接面会を重ね、彼らへ手厚い支援をしている弁護士の駒井知会先生に説明していただきました。あまりに酷い日本の難民政策に対し、参加者も憤っていた様子でした。参加者は30名程度でした。

 

 

援助金交付先一覧(2019年5月1日〜31日)
国際カリタス緊急支援要請

1.ウクライナ:東ウクライナにおける安全な飲料水確保のための支援(EA09/19CJ021-19

 援助団体:カリタスウクライナ    ¥617,100

2014年に始まったウクライナ東部における武力紛争では1万3,000人が犠牲となり、350万人が人道支援を必要としています。電力、食料、暖房や調理に使う燃料へのアクセスは非常に限られており、中でも飲料水の確保が最も深刻な問題です。カリタスウクライナは破壊された給水設備の修復などを通して人々に安全な水と衛生的な生活環境を提供します。

2.ルワンダ:ブルンジ難民支援(EA10/19CJ022-19

 援助団体:カリタスルワンダ     ¥609,100

2015年の情勢悪化で東アフリカにあるブルンジから約40万人々が近隣諸国で難民となりました。ルワンダのマハマキャンプには現在6万人以上のブルンジ難民が生活しています。カリタスルワンダは同キャンプでの支援を継続して行っています。今回は栄養補助、収入創出、心のケアなどの支援を提供します。

3.ジンバブエ:サイクロン「イダイ」緊急支援(EA11/19CJ024-19

 援助団体:カリタスジンバブエ    ¥547,050

モザンビークに上陸したサイクロン「イダイ」は熱帯暴風雨となってジンバブエ南東部を襲い、大洪水により300人以上の死者を出し、生計手段や社会基盤に多くの被害をもたらしました。カリタスジンバブエは食料・物資の提供、給水・衛生設備の整備、生計手段回復の支援を行います。

4.パキスタン:洪水災害緊急支援(EA12/19 CJ025-19

 援助団体:カリタスパキスタン    ¥616,650

4月に発生した大雨と洪水は農作物に甚大な被害を与え、農業で生計を立てている多くの人々が深刻な影響を受けています。カリタスパキスタンは2カ月間の緊急支援(食料、シェルターなどの提供)を行います。 

5.インド:サイクロン緊急支援(EA13/19CJ 026-19

 援助団体:カリタスインド      ¥551,100

海岸沿いに位置するオリッサ州は、インドで最も貧しい州の一つですが、近年熱帯サイクロン、津波、高潮などの一連の自然災害に見舞われています。

5月に起きた激しいサイクロンでは150万人が避難を余儀なくされました。カリタスインドは食料、水、シェルターの提供を行います。

海外援助

1.パキスタン:コミュニティに根ざした災害リスク軽減によるレジリエンス強化支援(CJ012-19

 援助団体:カリタスパキスタン   ¥1,099,100

世界的な気候変動の影響でパキスタンも洪水などの災害に悩まされています。災害に直面し、それにまず対応しなければならないのはコミュニティです。カリタスパキスタンはコミュニティの災害被害軽減、災害対応能力強化を支援します。

2.パキスタン:諸宗教対話による平和構築支援(CJ013-19

 援助団体:カリタスパキスタン    ¥1,099,100

パキスタンは多様な民族と宗教からなる国ですが、そのために国内で対立や衝突も頻発しています。カリタスパキスタンは若者、女性、学生、教師、宗教者、報道関係者、行政、非政府組織、市民社会を巻き込んだ啓発活動などを通じて、紛争予防、平和な社会作りを進めます。

3.タイ:メコン川流域における人身取引防止対策(CJ-REF019-19

援助団体:カリタスアジア               ¥2,735,250

アジアでは人身取引が最も深刻な問題の一つとなっ

ています。カリタスアジアはメンバー国カリタスの能力強化と関係国間の協力体制構築を通して、この課題解決に取り組んでいます。

国内援助

1.福岡教区:仮設住宅などにおける生活に必要な家電・備品配布事業(CJ-REF19-006

援助団体:熊本災害ボランティアネットワーク    73,900                                                                      

熊本地震仮設住宅避難者への家電・備品配布2019年4月分の支援額です。

2.長崎教区:長崎教会管区災害ボランティアスタッフ養成(CJ-REF19-016

援助団体:長崎教会管区災害支援室    ¥841,200

当該団体は、災害に対して長崎教会管区内の教区が協力して支援活動を行うために設置されました。この度、各教区から約20人が参加し、東日本大震災のボランティアベースを訪問してスタッフ研修を行います。カリタスジャパンは研修費用を支援します。

3.さいたま教区:医療相談会事業(CJ-REF19-017

援助団体:北関東医療相談会     ¥1,000,000

当該団体は、さいたま教区の関係者も多くかかわって、外国籍の特に困窮者への無料健康診断や医療相談事業を行っています。カリタスジャパンは、事業実施のための費用の一部を支援します。