We are Caritas No.27(2023年キャンペーン特集号)ができました。
ご希望のかた(無料)は、事務局までお知らせ下さい。
巻頭言
誰であれ、どこにいても、すべての「人間の尊厳を守る」ことは、カリタスが70年にわたって取り組んできた社会正義をめぐる教会の教えの出発点となっています。
過去半世紀にわたり、世界は力強い経済成長を遂げてきました。しかし、その代償として、気候変動、森林伐採、海洋酸性化、大気・水質汚染などの環境悪化が広がっています。また、最近の新型コロナウイルス感染症の蔓延は、社会的疎外などの分断を生み、移動や自由の制限、雇用や自立の喪失など、多くの人々の尊厳を奪ってきました。これらの環境の変化によって最も被害を受けるのは、弱い立場においやられた人々、最も貧しい人々です。現に、極度の貧困、過疎化、移民など、弱い立場の人々のいのちを脅かし、尊厳を踏みにじる事態をも生み出してきました。
このような状況を見過ごすことはできません。
カリタスは「ともに暮らす家(地球)」「ともに生きる兄弟姉妹」の叫びに耳を傾け、そしてその叫び、人々を中心に置いた社会、すべての人の尊厳を守る社会に変えていくために、今回のキャンペーン「TOGETHER WE(ともに)」を展開します。
このキャンペーンは、回勅『ラウダート・シ(LS)』と『兄弟の皆さん(FT)』などを通して、教皇フランシスコが示された「すべてはつながっている」という総合的エコロジーのもと、新しい相互協力のあり方(ケアの文化)と新しい連帯の形(ケアの共同体)を進めていこうというものです。
TOGETHER WE ACT TODAY FOR A BETTER TOMORROW
ともに より良い明日のために 今日行動しよう
キャンペーン賛同書から皆さんの声
- 「ケアの文化」という考え方は本当に必要だと思います。助け合いや協力が特別なことではなく、あたりまえとして広まり、日本に根付きますように。
- 私の義弟はネパールの人、義妹はコロンビアの人です。親しく付き合うと教えられることがたくさんあります。世界中の人々が知恵を出し合う必要性は大きいです。
- メディアで見聞きする弱い立場の人々に個人で悲しんだり、心を痛めるだけでは解決にならないと思っていましたから、カリタスを通して何らかの協力ができることを嬉しく思います。誰もが大切にされる教会を私も望みます。高齢でも、教会の信徒が連帯して助け合う体制がつくれたらいいと思います。(私は81歳)。
- 自然保護は神様から与えられた大地を平等に保ちながら分け合い生活していく為の元だと考えます。
- 「微力だが無力ではない」―戦争、紛争、差別、経済格差、気候変動などなど、目の前に山積する問題を前に、心が折れそうになる時に思い出す言葉です。もともとは、核廃絶に向けて活動する長崎の高校生平和大使たちのスローガンだと聞きました。しなやかに、晴れやかに、諦めることなく、ひとりでも多くの人の「微力」を集めていくことが出来ればと思います。
- 高齢の個人応援者です。何もお役立ちできず心苦しいですが、心から応援しております。いつでも弱い力ながら、祈りのうちに関わらせてください。
- 今関心があることは、家族の平和、また、ともに生きる兄弟姉妹の平和です。
- いらないものを貧困国*に回すような仕組みを正すことが「ともに暮らす家」の実現の一端になると思います。
- 「いのち、環境、平和」をひとつのこととして捉える…のは核心の言葉です。戦争ほどの環境破壊はありませんし、環境破壊は、そのまま未来を失うことに他なりません。
- 回勅『兄弟の皆さん』(FT24)にもあるように、誰かの犠牲の上にではなく、互いに!愛し合う価値観を共有したいと思います。
- 私は病院で看護補助として働いていますので新型コロナウイルス感染症の蔓延で普通の面会がストップになっています。家族の尊厳に皆さんが苦しんでいると思います。新しいコミュニケーション大切と思うし、祈りも大切と思っています。(2022.1)
- 80代の私は、太平洋戦争を知る最後の世代です。私たちは多くの教訓をこの戦争から学んだはずです。人々の平和な生活が壊され、多くの死者が毎日出ています。世界の指導者の叡智を結集して戦争が終わるよう望んでいます。戦争で平和はこない、どのいのちも尊い!!
わたしたちは、新たなプロセスや変革を始めたり生み出したりできる、共同責任の場に置かれています。傷付いた社会の回復と支援に、積極的に参与しなければなりません。<FT77>
We are Caritas キャンペーン特集号2023について
今号は「今の地球と人々の姿(開発の乱発、経済優先)によるさまざまな叫び→それを聞いた私たち→叫びに呼応する取組み→私たちが目指す社会・世界へ」という流れで、目指す世界への道筋を描いています。道に立っているのは「私」そして「私たち」です。
現状
現状にともなう声、叫び
記入例 叫びを聴いて、自分はどう思ったか
叫びに呼応する取組み
記入例 掲載されている取組み以外に、自分、自分たちが行っている取組みについて
記入例 私たちが目指す世界とは?ケアの共同体にむけて
※記入欄に、自分の行動、 考えを書き込みましょう。
今号に掲載された声や取組みをほかの人、共同体、グループ、活動をしている仲間で分かち合う時間をもっていただけたらと思います。ともに目指す世界に向けて歩んでいきましょう。
別紙 ハガキ・栞・カード・メッセージボードについて
- 事務局宛ハガキ
「ともにケアの文化を目指します」という□に□を入れ、感想や意見をご記入いただき、ぜひ、カリタスジャパン事務局までお寄せください。記述内容をキャンペーン広報に使わせていただく場合がございます。掲載の場合は無記名とし、文体統一のため、事務局で調整する場合があります。 - 栞・ハガキ・カード
ハガキでメッセージを送ってみる、自分だけの栞(しおり)、カードなどを作成し、仲間や大切に思っている人に差し上げたり、交換したりと、誰かと誰かをつなぐものとしてお使いください。 - メッセージボード(伝言板)
献金者名簿の上半分は、メッセージボードとなっています。二人以上の仲間・グループで、TOGETHER WE(ともに)という単語の下に、仲間とともに、目指す社会、世界に向け、ケアの文化を広めていくために何に取り組むかを書きましょう。取り組む内容、表現方法、文体は自由です。 - 皆さんとシェアするために!
仲間・グループでメッセージボードを掲げた写真、 またはボードのみの写真を、カリタスジャパン事務局(campaign@caritas.jp)までお寄せください。お寄せいただいた写真は、キャンペーンのウェブサイトで公表予定です。なお、短冊の写真、その他メッセージや感想なども、事務局までお寄せください。右記QRコードからもご記入いただけます。
その他、関連ページ
学校の取組み(本紙ならびに様々な取組み)ページはこちらから
国内の取組み(本紙ならびに様々な取組み)ページはこちらから
キャンペーン「TOGETHERWE ともに」ページはこちらから